季節の食材を用いた茶懐石料理教室、おもてなし料理の教室主宰

大学卒業後、料理教室にて各種料理を学ぶなかで、茶懐石というのはどのようなものかを知り、その縁で茶道を学び始めました。
茶道を通して茶事や懐石のことを同時に勉強する機会を得、茶道では裏千家の講師の資格を取得し、現在も勉強中です。
１０年ほど各種料理教室にて勉強していき、茶道とめぐり合ったことから特に茶懐石の奥深い魅力に惹かれていきました。

その後、料理教室で学んだ以上のことも習得したく、実際に懐石料理の現場の様子を学ばせていただきました。この修行期間では、お店でお出しする懐石料理以外に、茶事やお弁当の出張料理についても学び、お献立をお店側が組み立てていく様子と、お客様からのご依頼に沿ったテーマで打ち合わせを通してお献立を組み立てるオーダーメードのような出張料理の違いを経験することができました。
この経験から、現在の私の出張懐石料理の業務とお教室という２本柱が確立されました。
お教室の開業についてお話しますと、懐石料理というのは外でいただくと大変高価ですし、また自分で作るのは簡単なことではありませんので、私のこれまでの経験を通して、皆様に身近な食材を使って自宅でも懐石や茶懐石を楽しんでいただきたいと考え、自宅にてお教室を開くことにいたしました。

お教室のある日は、朝６時くらいに家を出発し、築地に材料を仕入れに行きます。その後８時半くらいには帰宅し、素材の準備、下ごしらえ、テーブルセッティングなどに２時間程度費やします。
１１時に生徒様が集まり、お教室がスタートします。
クラスの中では、まず、その日に購入した削りたての鰹節から出汁をとります。みなさまには削りたての出汁の香りを感じていただき、工程を大切にしていただきたく思っております。
一日２クラスの日は、その後、１５時からのレッスンの準備をして、みなさまの到着を待ちます。

お教室のない日は、レッスンに向けて教室に使用する食器を季節に合わせて揃えたり、スケジュール管理を行います。また、生徒様には日本文化に触れて欲しいという思いがありますので、室内の装飾に季節の雰囲気を取り入れるなどして過ごしています。