アドバイザー紹介
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乳幼児や児童を対象とした音楽イベントを開催

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おとぴよ

山中 史津佳

四年制大学家政学部児童学科卒業
都内私立幼稚園に4年間勤務

栃木県那須町に移り住み、シュタイナー教育の実践を幼稚園現場で3年間働きながら様々なシュタイナー独自の歌や音楽に触れる
母の看病の為、埼玉の実家に戻り、看病の傍ら音楽表現の中でも「歌うこと」を学ぶ為、ボーカルレッスンや発声法の学習を積む
子どもたちの音楽的な実体験、感性を育もうとする『おとぴよ』の活動に興味を抱き、メンバーとして2010年秋から参加
幼稚園や保育園、児童館などを中心に活動している

現在の活動内容と現在までの経緯を教えて下さい

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『おとぴよ』という音楽ユニットで、乳幼児や児童を対象としたコンサートや音楽イベントを企画、運営し、その中でフルート奏者として活動しています。
『おとぴよ』では、ヴァイオリン、フルート、ピアノの生演奏を中心にクラシック・童謡などの音楽、楽器の紹介や楽器にちなんだクイズをするなど、実際に楽器に触れてみる体験を通じて音楽に親しめるようなイベントを開催しています。イベントは、BGMに演奏や歌を取り混ぜながらの人形劇、絵本の読み聞かせ、手遊びなど歌って踊ってみんなで参加できるような構成となっています。
子供が成長する過程でどのような物事に興味を持つのか、私自身の幼稚園教諭の経験を元に、興味の対象を考えながら企画内容についても提案しています。
具体的には幼稚園で子供たちと一緒に遊んだ手遊びや、3,4,5歳の年齢によって興味やひきつけ方が違いますので、コンサートやイベントの中でその日はどういう年齢が多いかを考慮して構成を考えています。
演奏に関してはヴァイオリニストの進藤、ピアニストの潤賀とともに私は小学校4年生から習っているフルートで参加しています。

『おとぴよ』の結成は、ヴァイオリニストの進藤とピアニストの潤賀が幼稚園や保育園で演奏するなどの活動を通して知り合い、私も一緒に活動をすることとなったことが始まりです。
幼稚園に勤務していたころから子ども向けの単調な音楽だけでなく、本格的な音楽に子どもたちが触れる機会があると良いと考えていましたので、進藤から『おとぴよ』の活動についての提案を聞き、ぜひ参加したいと思い、活動を始めました。
『おとぴよ』は2010年の夏に結成いたしました。結成後、2,3か月ほど企画を練り、クリスマスコンサートを初めてのイベントとして行いました。
そのコンサートは、幼稚園入園前の小さいお子さんを中心に10人~20人くらいのこじんまりとしたコンサートで、絨毯敷きの会場を選び、子どもたちも自由に動けるよう堅苦しくないスタイルにしました。
内容はクラシックのほか、童謡やアニメーションソング、ヴァイオリン演奏を組み込んだ人形劇にいたしました。人形劇のストーリー構成は私が担当いたしました。
このコンサートの後、別の会場で新春コンサートを開催しました。
前回よりも規模を拡大し、幼稚園児から小学生、障がいのあるお子さんなど100名に参加していただき、私たちにとっても大変充実したイベントとなりました。
現在も次のイベントに向けて企画を考えているところです。

なぜこの仕事につこうと思ったのか、この仕事の楽しさ・やりがいなどを教えてください

私は『おとぴよ』の活動を通して、音楽に精通している演奏家と子どもの姿の把握や指導に精通している教育者が様々な視点で意見を出し合いながら今までにない新しいものを子どもたちに提供し、楽しんでもらえると考えたからです。
演奏会やイベントの中で参加している子どもたちがキラキラしたまなざしで楽器に触れたり、一緒に歌ったり踊ったり、音楽のイントロクイズの正解に一喜一憂したり・・・。
子どもたちのそんな活き活きした反応が返ってくるときこちらも一緒に気持ちが高まり、大きなやりがいを感じます。

幼稚園教諭時代に携わったシュタイナー教育について教えてください

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シュタイナーは19世紀のオーストリア帝国出身の哲学者で、人智学という独自の思想を切り開いた人です。彼の見識は広く、教育、芸術、医学、農業、建築など、多方面にわたって語っています。中でも、教育の分野で彼の思想に基づいた学校が開かれ世界に広まりました。
シュタイナー教育では、人間の成長を7年おきに大別し、生まれてから成人するまでの21年間のうちに世界から「真・善・美」を全身を通して理解し、自由で自立的に生きることのできる人格の育成を目指しました。
乳幼児期に当たる第1七年期(0~7歳)では、肉体が誕生してからの重要な7年間とし、無意識的な活動、特に毎日の活動のリズムを重視します。この時期の子どもは周囲の大人、特に両親からの直接的、間接的な影響を全身に吸い込んで成長しますので、無意識的にも「(わたしのまわりの)世界は善であふれている」ことを子どもが理解するような教育を目指しています。
シュタイナーは現代の人間は、頭脳ばかり発達して意志が伴わないような状態に置かれていることを危惧しました。また芸術を通して働きかけることが教育実践で特に注目されることであると論じました。

実際の幼稚園現場では毎日の生活リズムをとても大事にしていました。生活習慣の決まった流れを繰り返していくことで子どもに安心感をもたらしていると感じることができました。
また教員は上から教え込む姿勢ではなく、クラスというひとつの大家族の母親的な存在で傍らで作業しながら子どもの主体的な遊びを見守るというスタンスを守っていました。
クラスの構成は年齢別ではなく3歳から6歳まで兄弟も一緒に円生活を送れることも特徴のひとつでした。
園での子どもたちの活動には歌や遊戯など芸術的な働きかけがたくさんちりばめられていて、子どもたちも無意識に歌を口ずさんでいる姿が多く見受けられ、歌や音楽が生活に自然に溶け込んでいるようでした。
教室でピアノを演奏する教員は子どもに背を向けて一生懸命ピアノを弾くのではなく、楽器を挟んで子どもたちと向かい合える鉄琴などを使って音楽を楽しみます。

家庭でもシュタイナー教育を実践することはできますか

すべてを実践するのは難しいと思うのですが、自分の共感できるところを取り入れる方法でできると思います。
私が思う実践方法には次のようなことが挙げられます。


・家庭での生活の中でもできるだけ毎日の生活リズムを決めて生活するように心がける。
1日の生活で決まった流れを繰り返していくうちに自然に次に起こることが予測でき、動きにリズムがうまれ、そこから生活への安心感も生まれてきます。


・子どものすることに口や手を出したりせず、安全の確保をしながら見守る。


・シュタイナー独自の季節の歌や手遊びなどを楽しむことができます。
特に乳児期、コミュニケーションがとれないときに繰り返し歌ったりすることで安心感を覚え、情緒が安定していきます。


・手作りの遊具や素材を活かした遊具を楽しむ。
ひとつの物についても子どもたちによってさまざまな遊び方があるのだと痛感しています。使い方の決まっているおもちゃだけを買い与えるのではなく、家にあるものを工夫して与えるというのも重要です。


・子ども部屋の色合いについて安心感をもたらすような暖色系のものや、木や籐など自然素材のものを置くようにする。
お部屋の中の遊具をみても最近は結構遊び目的がはっきりしたおもちゃが多いですが、大人たちが手作りした輪っかやぬいぐるみやたくさんの色の布地、ただの流木など、そいういった素材を置いておくことで子供たちの発想が広がっていきます。


・食べ物は刺激の少ない、自然に近い有機の野菜や添加物の少ない食品を心がけ、お菓子などはできるだけ手作りのものを与えるようにする。
私のいた園は那須という土地柄自然に恵まれており、園庭に畑があり、自分たちで収穫し食べることができました。自然に近いものを食したり、お菓子も添加物のない手作りのものを食べるというのも大事なことです。東京の幼稚園では、野菜などの好き嫌いをする子どももいましたが、那須の幼稚園では野菜の好き嫌いをほとんど見なかったのも、こういった体験が影響したのかもしれません。

今後の夢、目標を教えて下さい

私事ですが、現在妊娠中で、もうすぐ母親になります。
子どもに対して今までは教員としての見方しかできなかったと思いますが、今後は一児の母としてもう少し多角的に教育について考えられたら良いなと思っています。
また、音楽やシュタイナー教育を家庭に取り入れながら私自身も楽しみながら子育てができればと考えています。
今後も『おとぴよ』の活動をより充実させるために企画面での構想を考えていきたいと思っています。

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おとぴよ

スタイル

演奏会

ホームページ・ブログ http://ameblo.jp/otopiyori/
詳細

『おとぴよ』は、
プロの演奏家と元幼稚園教諭・保育士で構成される、新しいスタイルのグループです。
幼稚園・保育園での演奏会やイベントの企画も行い、本格的な演奏を身近に聴きながら、
楽しい手遊び・読み聞かせなど、おとなもこどもも楽しめる多彩な内容で音楽をお届けしています♪

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演奏のご依頼やお問い合わせ先(お気軽にお問い合わせください♪)
おとぴよ事務局
E-mail:otopiyori@yahoo.co.jp

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