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フラワー＆コミュニケーションサロン「Blooming Season」主宰

フラワー＆コミュニケーションサロン「Blooming Season」

Blooming Season主宰　花田　尊子

東京生まれ。
お茶の水女子大学卒業後、20年以上大学教員として勤務。これまでに2500名以上の学生に講義を行った経験をもつ。
人気フラワーサロンbloomishで取得したディプロマを活かして、2012年に世田谷区内の自宅にてプリザーブドフラワー教室を開校。現在は、プリザーブドフラワーレッスンと女性のためのコミュニケーションレッスンで美しく心豊かなライフスタイルを応援する、フラワー&コミュニケーションサロンBlooming Seasonを主宰している。
長男出産後も育児休暇を取ることなく仕事を続けながら、わが子の保育園・幼稚園・小学校受験や小1の壁などの子育てのさまざまな経験を通して、限られた時間での子育てのむずかしさを痛感。
2010年に江藤真規氏主宰の「マザーカレッジ」で『子育てコーチング』を深く学び、翌年、認定講師の資格を取得。母と子の関わりをより深くする『子育てコーチング』を自らの子育てでも実践したところ、長男との時間を穏やかな気持ちで楽しめていることを実感。自らの経験から『子育てコーチング』をたくさんのお母さまに広く知っていただきたいと考え、フリーに転身。
これまでに、母と子のより深い関わりを学ぶ子育てコーチング講座や、女性のキャリアを考えるセルフマネージメントセミナーを開催している。

プリザーブドフラワーを学び、教室開催することになった経緯をお聞かせください

学生時代から、小原流・草月流の生け花やフラワーアレンジメントと、お花に関する習い事を20年以上続けてきたほど、お花は私にとって本当に大きな存在でした。
人気フラワーサロンbloomishを主宰する友人の家に遊びに行った際、プリザーブドフラワーの色の豊富さとデザインに魅了され、生花からプリザーブドフラワーへ興味がさらに広がり、ディプロマを取得しました。
プリザーブドフラワーのディプロマを取得後、自分の趣味の範囲で作品を作り、友人や姉にプレゼントしていました。姉はピアノ教室を運営しているのですが、教室に私の作品を飾っていたところ、見てくださった生徒さんがプリザーブドフラワーのレッスン受講を希望してくださり、個人レッスンを開始し、その方から毎月このようなものを作りたいというテーマをリクエストしていただき、それに合わせてデザインを考え花材を用意していました。
当時ブログには教育コーチとしての活動のみ書いていて、プリザーブドフラワーに関しては仕事として書いていませんでしたが、個人レッスンを続けていくうちにもう少し広げてみてはどうか、と言っていただき徐々に友人関係を中心に生徒を増やしていきました。
お花の場合、同じエリアに同じ流派の先生がいるというのは良くないという思いがあり、ご近所に自分の先生がいらしたため、自宅で教室を開くことは考えていませんでした。しかし、先生が転居することになり、認定教室として活動してみても良いのではとアドバイスをいただき、今年の３月からブログでも作品を紹介し集客するようになりました。
私自身、プリザーブドフラワーに出会ってから、インテリアやテーブルコーディネート、お片付けに至るまで関心は広がり、家庭におけるプリザーブドフラワーの存在は想像以上に大きいことを実感しています。そしてなによりも、アレンジを作っているときのワクワクしたラグジュアリー感もみなさまに味わっていただきたいと思っています。

プリザーブドフラワーのディプロマ取得のためには、ベーシック５作品、アドバンス１０作品、インストラクター６作品を作ります。プリザーブドフラワーは様々な協会がありそれぞれに試験があるのですが、どちらで資格を取得をしても最終的に教室を開くことは可能です。
取得した後、一番大切なのは花材屋さんとの取引内容になります。取引が可能か不可能かで花材の仕入れ条件が大幅に変わってくるのです。自分の師匠がその花材屋さんとの取引をコンスタントに行っているという条件の元、自分が認定教室を開設して活動することを申告し審査に通過した後、取引が可能になります。
最初は趣味の範囲でとどめるつもりでしたが、作っていくうちに、アートな世界であることに惹かれました。自分の作りたいように作ることができ、出来上がった作品に対する喜びがそれまで学んでいた生け花とはまた違うものでした。色彩も豊富で生花とは違う魅力があり、インテリアに合わせて作品を作れること、作品を飾って楽しむ時間も長いことなどを多くの方に知ってもらいたいと思いました。私の作品はプリザーブドフラワーだけでなく、アーティフィシャルフラワー（造花）も組み合わせて作ります。アーティフィシャルフラワーもとても精度が高くなっているのでプリザーブドフラワーと組み合わせてボリュームのある作品を作って楽しむことの楽しさを感じていただきたいと思っています。

私は資格取得に向けたレッスンだけではなく、その人が作りたいものを作ることができる環境として一人一人の様々なニーズを大切に、オリジナル作品を作りレッスンを行いたいと思っています。

自宅でサロン運営をする上で心がけていることはどのようなことですか

朝の掃除と準備を効率的に行うようにしています。みなさんをお迎えするに当たり、自分自身の身の回りをきちんと整え、笑顔でお迎えできるよう心がけています。
また、作品制作が時間内に出来上がるように準備をしっかりとすることには気を付けています。
１回のクラスは制作終了後のティータイムを含めて２時間半ほどで行っています。
私らしいサロン運営で意識している点は、できるだけ分かりやすく説明することです。具体的に方法をお教えするだけでなく、このように見えるためにはこう花を挿すと良い、などという効果と３６０度からの視点で楽しめるポイントを逃さないようにしています。花はバランスが大切なので、生け花を学んできた経験が活きているように感じています。作品の高さ、見せ方、まとめかたなどイメージし実践できる点など、花の種類に違いはありますが共通している感性だと思います。
また、４人までの少人数制のクラスに設定したことで、和気あいあいと会話を楽しみながら進められる点も良かったと思っています。

妻・母・主婦・教育コーチ・サロン運営とたくさんの役割を効率よくこなすために工夫していることをお聞かせください

これまで趣味で、整理収納やハウスキーピングを学んだことがあります。その先生方が共通しておっしゃるには、手を抜くところは抜くなどのポイントの数々でした。
自分で立てた細かい掃除スケジュールを手帳に書き込み、それ以外の時間で何ができるのかを必ず考えるようにしています。
手帳には、子どもが帰宅する時間や習い事の予定、それに伴い夕飯を早く用意する日の計画もしっかりと事前に記して時間配分を考えて、空き時間の有効化をするよう心がけています。
また、外部セミナーの受講など外出する日には、受けた内容をいつどのようにフィードバックするかもスケジュールに組み込むことを忘れないようにしています。

プリザーブドフラワーの作品を創作するうえでどのようなことから刺激を受けていますか

恩師からは、その時に発行されている雑誌をよく見て流行りの色やファッション、キーワードを拾うと良い、とアドバイスされました。
今は様々な年代向けの雑誌を手に取り、情報を得るようにしています。
今年の春のアレンジではピンクをテーマにしているのですが、２月くらいに出ていた若い世代向けの雑誌の表紙でロゴなどピンク色の物がとても多くありましたので、テーマをピンクにしようと考えました。その後は花材屋さんへ行き、さまざまなトーンのピンク色の花材を並べ、イメージがしっくりくる色を厳選し、色選びをしました。更にそこから合うリボンや器、と材料を広げて考えていきました。
春から夏にかけて楽むことができるよう、素材、色味など器選びにもこだわりました。今回はガラスの器にしましたので、器の中身が見える表面をどのようにデザインしようかと様々に考え、
サンドを敷くことにしました。１色では単調になってしまうので、テーマのピンクと夏でも涼しげな白を交互に敷き、波のイメージでデザインしました。
プリザーブドフラワーでは、リボンをどのように効果的に使うかが課題になります。リボンを取り入れてデザインすることで花だけでは欠けてしまう立体感やボリュームを出すことができます。ただ花を挿すだけでなく、プリザーブドフラワーの扱い方と共にリボンテクニックも習得していただけるようにしています。

夢や目標をお聞かせください

私自身の数十年後のイメージとしては、子育ても一段落し、仲の良い友人たちが遊びに来て、お花の作品を作りながらお茶を飲んで楽しく過ごせる空間づくりができると良いと思います。
それまでに私のスキルも常に磨いていきたいと思いますし、お教えした生徒のみなさんも将来そのような時間を共に持つために長くプリザーブドフラワーに興味を持って楽しんでいただけるよう、学びへの意欲を持ち続けられるような教室を運営していきたいと思います。
何かを迷ったら、花材も器も気軽に相談できるような場所でありたいですし、その時に一緒にコミュニケーションをとりながら作品をつくり、最後はご自身で制作ができるようレッスンしていきたいです。
また、子育てコーチングの単発講座とプリザーブドフラワーのクラスを同時に開講することで、子どもが幼稚園や学校に通い始めて少し時間的に余裕が出てきた子育て中の女性に少しでも気づきやゆとりを感じていただけたら、と構想しています。