豊かな経験を基にモンテッソーリ教室を開設
川田 千恵
大学卒業後、昭和学院短期大学被服科助手として9年間勤務
・幼稚園児の被服に対する意識など被服心理学について研究する
出産のため退職
2人の娘が下記受験を経験
・モンテッソーリ教育のS学園幼稚園入園、現在同学園小学生
・国立大学付属小学校入学、現在同付属中学生
AMI国際モンテッソーリ乳児アシスタントコース卒業、同ディプロマ取得
日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師養成センター3歳~6歳コース卒業、同ディプロマ取得
有名幼児教室にて社員教師として勤務
退職後、
モンテッソーリ教室 アルボーレ開設
モンテッソーリ教育を通して子どもの可能性(潜在能力を引き出す)を援助する環境を
設定し、個々の必要性に応じた教育を提案している。
また、幼稚園受験、小学校受験、幼児教室勤務の経験を活かし受験の相談にも応じている。
お教室の名前「アルボーレ」の意味を教えてください
イタリア語で「夜明け」を意味する言葉で、未来を感じられるイメージから決めました。
モンテッソーリ教育に感銘を受けたきっかけは
娘の幼稚園入園後の保護者会で、普段行われている保育の様子を先生方が教師役、子ども役となって再現しながら教具の使い方や意味などを説明していただいた時、モンテッソーリ教育がどのように体系化されているのかよく理解することができました。その後も参観や学校行事を通して、また、自分の娘が興味を持ったことに対して自発的、能動的になっていく様子から、モンテッソーリ教育が子どもの自然な発達に沿っていて、子どもの成長を促すものであると実感しました。
私自身、日常生活でも子どもの限界に対し(ここまでしかできないだろう、などの)制限を付けずに子どもと接することができるようになっていきました。そうすると、親としても視野が広がっていったように思います。
A.M.I.(国際モンテッソーリ協会)の乳児アシスタントコースに通うようになったきっかけは
娘の成長を通してモンテッソーリ教育に関心を持ったのですが、勤務先の幼児教室のモンテッソーリクラスを観察していく中で、自分もきちんとした方法論を学びたい、という思いが強くなり、学ぶのであれば、生命のはじまりから学んでいきたいと思い、乳児アシスタントコースへの進学を決めました。
コースの中で0-3歳の発達を学ぶうちに、その後の発達段階についても学びたくなり、日本モンテッソーリ研究綜合研究所のコースで3-6歳の発達を学び、0-3歳に続いて3-6歳のディプロマを取得しました。
モンテッソーリ教師として大変な点、印象的な出来事を教えてください
子どもの発達はひとりひとり、それまでの経験により違うので、その子どもの欲求を感じ取らなくてはならないところですね。
その子どもがいまやりたい活動にうまく誘ってあげなくてはいけないので、教師には子どもをよく観察する訓練や資質が必要になります。
ご父兄からはよく、子どもに集中力や落ち着きが出てきたという言葉を聞きます。
ある生徒の話なのですが、物の(実物の)数を数えることが好きな子どもが、次第に0~5の数の概念に気付いていき、数の仕組みを自分で学んでいきました。この様子を観察し、物事を学んでいくためには口で教え込んだり、ペーパーで学習を重ねていくのではなく、実体験を通して学んでいくことが大切なのだと改めて感じました。
モンテッソーリ教育の目的は『自立していて有能で、思いやりと責任感があり、一生涯を通して学び続ける姿勢を持った人間を創ること』です。
モンテッソーリ教育は100年以上前から広く世界で行われている最も信頼性の高い教育で、幼児期に形成された人格がその後の人生を決定づけるほど重要であると位置づけています。そこで幼児期に、様々な具体的な経験を通して、達成感、満足感を得る機会をつくり、出来る喜び、わかる楽しさを味わってもらいたいと考えています。確かな方法と教材でお子様の今と未来の学力と豊かな感性、そして、なによりお子様の学びたいという気持ちに応えたいという思いから、「モンテッソーリ教室 アルボーレ」を開設しました。
お子様の素晴らしい自己教育力(自分で学ぼうとする力)を感じ、知性の向上を見ることができ、嬉しく思っております。
それぞれの子どもに合った環境を準備しなければならず、日々責任を感じ、緊張感を持っていますが、お子様が作業を繰り返し行った後の満足げな様子、喜びに満ち溢れた様子が私のやりがいとなっております。
また、幼稚園、小学校受験に関するご相談に応じ、お子様とお母様の不安が解消できたら、と思っております。特に、生活巧緻性を身につけるためには受験間近になってからでは遅いと考えます。思い通りに指を動かすには、早い段階での経験が必要なのです。(切る、貼る、塗る、通す、結ぶ、描く、書く、など)